朝起きたらアカウントが消えていた。フォロワーも、やり取りの履歴も、全部。
私は2016年からツイ援DBを運営していますが、その間に20回くらい凍結されています。そして、そのほとんどを異議申し立てで復活させてきました。
やっていて不思議に思うことがあります。ソープランドのような性風俗のお店のアカウントは平気で残っているのに、パパ活の個人の募集は片っ端から消される。売っているものは近いはずなのに、扱いがまるで違う。
これには理由がありました。この記事では、なぜパパ活だけ厳しいのかを整理したうえで、凍結される前にやっておくこと、そして凍結されてしまったときに私が実際に使っている復活のさせ方を書きます。
なぜ性風俗の店は残って、パパ活の個人は消されるのか
違いは表現の際どさではありません。看板があるかどうかです。
ソープランドは、風営法の届出をした合法営業です。法律が正面から認めているのは個室での入浴と接触までで、その先は「自由恋愛」という建前になっています。つまりお店は「うちが売っているのは入浴と接触です」と言える立場にあります。この仕組みは売春防止法は売春を罰する法律ではないに条文から整理しました。

一方、個人の募集ポストはどうか。会うことと対価が、同じ投稿の中ではっきり結びついています。看板も建前もありません。
Xには「違法または特定の規制対象商品・サービスの販売に関するポリシー」という規定があります。違法な商品やサービス、一部の規制対象の商品やサービスについて、売買や取引を持ちかけることを禁止するものです。お店の宣伝はここに当たると言い切りにくいのに対して、個人の募集は文言に真っ直ぐ当たります。
ちなみにXは2024年6月に、合意のうえで作られた成人の裸体や性的な表現は、ラベルを付ければ共有してよいと明文化しています。つまり性的な表現そのものは、条件付きで認められた領域です。消されている理由は「際どいから」ではありません。
違法または特定の規制物品/サービスを禁止するルールに違反しています。
私が受け取った通知の文面です。成人向けコンテンツの話は一言も出てきません。際どい表現をしたから消されるのではなく、対価のやり取りを持ちかけたから消される。看板を持たない個人が、いちばん当たりやすい場所にいるということです。
さらにこのポリシーには、知っておくべき特徴が2つあります。
- 初回の違反が確認された時点で凍結され得る(警告を挟まずに消えることがある)
- ユーザーからの報告を待たず、人間が見る前の段階で自動的に検出される
「一度も注意されていないのに、いきなり消えた」という経験がある方は多いと思います。そういう仕組みだからです。
理不尽に感じますが、ルール上はこう決まっています。納得はできなくても、仕組みを知っておくと打つ手が変わります。
2017年と今では、判定する相手が違う
もうひとつ、決定的に変わったことがあります。判定しているのが人間からAIになりました。
Xが公開しているおすすめアルゴリズムのソースコードには、Grokをベースにした分類器が組み込まれています。ポストの内容を機械的に判定してネガティブなシグナルを付ける仕組みで、この読み解きはXパパ活の探し方の記事に書きました。


なお、凍結の一歩手前には「シャドウバン」という見え方だけが絞られる状態もあります。仕組みと確認方法はシャドウバンの記事にまとめました。
この違いは、凍結されたあとの対応にそのまま効いてきます。私は2017年にも凍結され、そのときはXルールの禁止項目をひとつずつ引用して「どれにも該当しない」と反論する長文を送りました(当時の記録はこちら。2017年の話なので、いまは通用しません)。
今は違います。長い文章を書いても、読むのがAIなら意味がありません。後半で、いま実際に通っている書き方を書きます。
凍結される前にやっておくこと
先に結論を書きます。凍結はゼロにはできません。対価と引き換えに会うことを持ちかける以上、ルール上は規制対象の管轄に入るからです。私が20回もやられているのが何よりの証拠です。
だから目標は「凍結されないこと」ではなく、凍結されても活動が止まらない状態を作っておくことに置いてください。順番に説明します。
1. 連絡手段を、X以外にも用意しておく
いちばん困るのは、アカウントが消えた瞬間にやり取りしていた相手と連絡が取れなくなることです。約束していた予定も、いままで積み上げた関係も、そこで切れます。
ツイ援DBには、この問題への備えが2つ用意されています。設定画面から登録できます。
- Bluesky連携:Xが凍結されても、Bluesky経由で連絡が取れる状態になります
- リットリンク(lit.link)の登録:同じく凍結時の連絡先として機能します
登録の手順はツイ援DBの使い方の設定の章に書いています。数分で終わります。


2. 避難用のアカウントを先に作っておく
界隈で「避難垢」と呼ばれているものです。凍結されてから慌てて作ると、作りたてのアカウントから知らない人に連絡することになり、相手からは怪しく見えます。
先に作って、本垢のプロフィールに書いておく。それだけで、消えたあとに合流できる確率が変わります。
3. 募集の出し方を見直す
自動検出に引っかかりやすいのは、対価と行為が同じ投稿の中ではっきり結びついているものです。金額と条件を並べて書けば書くほど、機械には判定しやすくなります。
界隈でタグ付きのポストを10分ほどで消す運用が定着しているのは、この検出を意識してのことです。タグは応募の入口として必要ですが、残しておくと的になります。募集ポストの書き方そのものはパパ活プロフィールの書き方にまとめました。


誤解しないでいただきたいのですが、これは言い換えれば通るという話ではありません。表現をぼかしても、対価のやり取りを持ちかけている事実は変わりません。どこまで行っても規制対象の管轄にいる、という前提は動かないと思ってください。法律の側から見た線引きはパパ活は売春になる?違法との境界線に書いています。
4. プレミアムに入っておくという手もある
これは後半の復活の話とつながります。私が使っている異議申し立ての一手は、課金しているからこそ使えるものです。詳しくは次の章で書きますが、備えとして先に触れておきます。
凍結されたあと、私が実際にやっていること
ここからが本題です。20回凍結されて、そのほとんどを異議申し立てで戻してきました。何度も繰り返すうちに、通るときの書き方が固まってきました。
要素1:AIに判定させず、人間に回してもらう
いまの申し立ては、まずAIが読みます。だから最初の一行でAIで判定せず、人間の担当者に展開してほしいと明示的に要求します。
自動判定で凍結されたものを自動判定に再度かけても、同じ結論が返ってくるだけです。判定する相手を変えるところから始める、という発想です。2017年にはこの一行は要りませんでした。
要素2:課金の話に変える(プレミアム加入者のみ)
私がいちばん効いていると感じているのがこれです。凍結を解除しないのであれば、プレミアムの支払いを止めてほしいと書きます。理由も添えます。凍結された状態では、自分で解約できないからです。
これはコンテンツの是非の話ではなく、お金の話です。支払いを続けさせておきながら本人には止める手段がない、という状態は、プラットフォーム側にとって放置しづらい類の問題になります。同じ案件でも、扱う部署と優先度が変わります。
要素3:凍結理由の文言を引用して、そこだけ否定する
通知に書かれている理由をそのまま引用し、その一点についてだけ否定します。「違法または特定の規制物品/サービスを禁止するルールに違反」と言われたなら、そのサービスを扱っていないと述べる。それだけです。
2017年は逆のことをしていました。禁止項目を全部並べて、ひとつずつ「該当しません」と潰していく書き方です。当時はそれで通りましたが、いまは論点を1つに絞ったほうが通ります。読むのが機械なら、争点は少ないほうがいい。
要素4:自分で主張せず、外部の判定を持ち出す
「私は違反していません」は、誰でも言えます。効くのは第三者がどう判定しているかです。
私の場合は、運営しているサイトがGoogleのアダルトフィルタでも、セキュリティソフトの危険サイト判定でも、アダルト扱いされず安全と評価されている事実を書きます。国内法を遵守している旨もあわせて書きます。自分の言葉ではなく、外側の評価を並べるということです。
サイトを運営していない方でも、考え方は同じです。自分の感想ではなく、確認できる事実を出す。それだけで文面の性格が変わります。
要素5:短く、感情を入れず、要求はひとつ
私の申し立ては10行もありません。抗議も、事情説明も、謝罪も入れていません。最後に「アカウント凍結の解除をお願いします」と書いて終わりです。
長く書きたくなる気持ちは分かります。私も2017年はそうでした。ただ文章が長いほど、判定の材料が増えるだけです。要求が1つに絞られていれば、処理する側も判断しやすくなります。
| 2017年(人間が読む) | 2026年(まずAIが読む) | |
|---|---|---|
| 長さ | 長文で網羅する | 10行以内 |
| 論点 | 禁止項目を全部否定する | 凍結理由の1点だけ |
| 最初の一行 | 事情の説明 | 人間に回してほしいという要求 |
| 効かせどころ | 誠実さを伝える | 課金と外部評価という事実 |
同じことを丁寧に説明しても通らないのに、短く要求だけ書くと通る。最初は納得できませんでしたが、読む相手が変わったと考えると腑に落ちました。
それでも戻らないときは
すべてが戻るわけではありません。私も20回のうち全部が一発で通ったわけではなく、何度か送り直したこともあります。
ここで大事なのは、戻らない前提で次を動かすことです。避難用のアカウントに移り、Blueskyやリットリンクの連絡先を頼りに、やり取りの途中だった相手に連絡を取る。備えをしてあれば、この作業は数時間で済みます。
ちなみに、凍結がどういう日に限って来るのかという実例は、私の失敗談コラムに書きました。笑いたい方はどうぞ。
逆に何も用意していないと、関係もフォロワーもゼロからやり直しになります。20回やられて分かったのは、復活のテクニックより備えのほうが効くということでした。
なお、凍結された相手と連絡が取れなくなったときのために、ツイ援DBでアカウント名を控えておくと再会の手がかりになります。相手の評判を調べる用途と同じ画面です。使い方はツイ援DBの使い方にまとめています。


まとめ:凍結は避けられない。備えだけが効く
- 性風俗の店が残って個人の募集が消えるのは、際どさの差ではなく看板の有無。店は「入浴と接触を売っている」と言えるが、個人の募集は対価と会うことが直結している
- 初回の違反でも凍結され得るし、人間が見る前に自動で検出される
- 凍結される前に、Bluesky連携・リットリンク・避難垢の3つを用意しておく
- 異議申し立ては、まず人間に回すよう求める。短く、論点は1つ、外部の評価を出す
- 課金しているなら「解除しないなら支払いを止めてほしい」が使える
- 復活のテクニックより、備えのほうが効く
20回消されて、20回近く戻してきた立場から言えるのは、凍結は事故ではなくこの界隈で活動する以上、いつか必ず来るものだということです。来る前提で用意をしておけば、来た日に慌てずに済みます。
募集の出し方そのものはプロフィールの書き方、身バレを防ぐ設計はX(Twitter)パパ活の危険を回避する方法、全体の流れはパパ活の始め方完全ガイドにまとめています。


よくある質問
- 一度も警告されていないのに、いきなり凍結されました
-
そういう仕組みです。このポリシーは初回の違反が確認された時点で凍結され得るとされており、しかもユーザーからの報告を待たずに自動で検出されます。警告がなかったこと自体は異常ではありません。









